こんにちは
今日は、「介護の日」ですね。
介護の日とは・・・
高齢化などにより介護が必要な方々が増加している一方、介護にまつわる課題は多様化しています。こうした中、多くの方々に介護を身近なものとしてとらえていただくとともに、それぞれの立場で介護を考え、関わっていただくことが必要となっています。
介護についての理解と認識を深め、介護サービス利用者及びその家族、介護従事者等を支援するとともに、これらの人たちを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、厚生労働省において、平成19年に、高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施する日を設定されたものです。
名称と日にちは・・
介護の日を11月11日に定めたのは、「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」を念頭に、「いい日、いい日」にかけた、覚えやすく、親しみやすい語呂合わせとされたものです。
昨日から保健医療サービス分野に入りました。
今日の問題27 です。
問題27 高齢者の精神障害について,より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 老年期うつ病では、妄想の症状が発現することはない。
2 老年期うつ病では,自死を図ることはない。
3 高齢者の妄想性障害への対応では, 共感が大切な要素である。
4 神経症は、病気ではなく、気のもちようである。
5 アルコール依存症のケアには, 自助グループなどの地域の社会資源の活用も有用である。
※ポイント
*毎年1問出題されています。
*せん妄、老年期うつ病、アルコール依存症は、繰り返し出題されポイントを押さえると得点できます。
それでは、問題をみていきましょう!
1.不適切
老年期うつ病の症状は、心気的な訴えが多く、めまい、しびれ、排尿障害、便秘などの自律神経症状が目立ちます。
気分の落ち込みよりも、不安や緊張、焦燥感が目立つという特徴があり、妄想も色々あります。
・進行すると、自分を責める内容の妄想(罪業妄想)
・お金が無くなり生活ができないという妄想(貧困妄想)、
・不治の病にかかったという内容の妄想(心気妄想)
自殺を図ることがあります。
2.不適切
1番で、説明していますね。
自殺企図を図ることがありますので、注意が必要です。
過去の出題でも自殺企図について何度か問われています。
3.適切
老年期うつ病は、長引き治りにくいという特徴があります。
治りにくい要因としては、70歳以上の高齢、身体合併症、妄想がある場合、経過中に環境変化や喪失体験などが加わります。
共感が重要な要素の一つと言えます。
4.不適切
神経症は、気の持ちようではなく、病気であると認識することが重要です。
5.適切
近年では、高齢者に特化したプログラムも開発されています。
断酒率は、配偶者・同居家族の有無、継続的な害ラオ通院と自助グループのサンKぁ継続の度合いによって決まります。
家族の援助ができない場合には、介護保険サービス利用や保健所窓の社会資源の活用が有用です。
よって解答は:3.5 になります。
【編集後記】
この問題を解説していて思い出したことがあります。
身近に、アルコール依存症の方がいました。
若い時は、スナックを経営していたので、仕事柄お酒を飲むことが仕事でした。
20代、30代後半になったとき、体を壊してしまいました。
長年経営していたスナックをやめて、田舎に引っ越し生活をしていましたが、仕事にはつかず、アルコールは止めれなくて・・
遂に、脳梗塞になって左半身麻痺になりました。
病院では、リハビリも頑張って退院しましたが、アルコールは止められません。
仕事も続かず、1日アルコールを飲む日々が続きました。
家族も困り果てて、精神科へ相談し、断酒を試みましたが失敗に終わり、病院からは強制退院になりました。
そして「断酒会」に委ねることにしました。
「断酒会」へ連れていくことも難しく、困り果てました。
その時に、「断酒会」の方が家に来てくださるとのことで、家族はほっとしておりました。
その当日、家に行くと亡くなっていました。
アルコールの瓶が散乱して、飲み続けたのでしょう。
1週間前には、家族に手紙を書き残しておりました。
自分がしてきた行いを悔いて懺悔の手紙でした。
アルコール依存症は、その人の人生も、家族の人生も変えてしまうことを実感しました。
お互いが苦しんでいることを理解しながらケアを行っていくことが大切だと思います。
精神科で勤めていた時も、主婦がキッチン・ドリンカーの方を何人も見てきました。
病院にいる時は、そんなに分からないけれど、その背景にある複雑な問題を解決していかないと難しいと・・
ケアマネをしているとそういった事例にも遭遇することがあると思います。
地域の社会資源の把握や介護サービスを結びつける役割も重大ですね。
2023年ケアマネ受験生「合格」への道として、受験相談をしています。